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Selfishly

Selfishly

『      』





★ ここは、18禁コーナーで、
  当人様のご了承が得れて初めてお読み下さい。
  もし、先の注意事項をお読みで無く
  間違って こちらに飛ばれた方がおられましたら
  先にお戻りになってから、1度確認の上で
  判断をお願いいたします。


注意事項へ → GO


  重々、お願い申し上げますが
  読まなくても、本編には なんら支障は出ません。
  ただの、作者のこっ恥ずかしい駄文ですので!
  まじ、エロしかないですので・・・。


  OKですか? 本当に良いのですね?
  「何でも、エロでも ど~んとこい」の
  漢前なお嬢様だけ、下にスクロールしてお読み下さいませ。












Sympathy





H19,1/8 19:30


早かった鼓動が少しづつ落ち着きを取り戻し始め、
互いにバラバラに打ち鳴らしていた音は
ゆっくりと 確実に重なっていく。

1つ目の音は囁くように、
2つ目の音は答えるように
その音が交互に、
互いの中から ゆっくりと、ゆっくりと
伝えていこうとするかのように鳴り響いていく。





抱きしめあっていた互の身体から、
漸く震えが収まった頃、
少しだけ互いの身体を離して、相手の顔を見る。

どちらも、兎のように赤い目をしているのが
妙に気恥ずかしい。
目が合うと、互いに俯いて逸らしてしまったが
抱きしめていた手は、今度は互いに固く手を握り合って
その手を伝って、互いの温度が行き交っているのが感じられる。

躊躇っている時間は、妙に長く感じられて
エドワードには、どうしたら良いのか考えあぐねてしまう。

項まで ほんのりと紅くなって俯いているエドワードに目をやると、
頬に涙の軌跡が付いていた。
それを拭ってやろうと、無意識の内に手を動かす。

ロイの動きにつられてエドワードが顔を上げ、
ロイを見ている。

「・・・っ。」

潤んだ金の瞳に見つめられると、
ほんの数センチの所で、手は触れる事を恐れるように
止まってしまい、そのまま硬直する。

触れたいと 心は葛藤するが、
ロイには 自分に その資格があるのかが
わからなくなる。

自分を信じ、答えてくれようとしていたエドワードに対して
自分が犯しそうになった過ちは、
例え、エドワードが許すと言ってくれても
自分自身が許せるとは思えなかった。

もし、自分と同じ事を エドワードにしようとする輩がいたとしたら
ロイは、決して許さないだろうし、
多分・・・、相手を生かしてはおけないだろう。

罪悪と後悔と、自分自身に対する嫌悪感や侮蔑。
そんなものが混ざり合って、
ロイに行動するのを躊躇わせる。

エドワードは、触れる寸前に止められている手の主を見る。
苦悶するロイの心の動きは、
その黒の瞳の中に、より暗い色が色濃く出ている事で
伝わってくる。

『自分に嫌われる事が、
 何より恐ろしい。』と哀切を込めて告げた男は
本当に、自分に対しては愚かで・・・
  そして、愛おしい。

エドワードは、寸前で止まっているロイの手のひらに
自分から 頬を摺り寄せていく。

「エドワード・・・。」

エドワードの行動に驚いたロイが、
許しを乞うように、名前を呼ぶ。
エドワードは それに、優しい瞳で微笑んでやる。

その微笑に押されるように、
ロイは おずおずとエドワードの頬につく
涙の跡を拭ってやる。

そして、深い謝罪を込めて エドワードに口付けをする。
最初は、拭った頬に、
そして、次は 紅く色づいた瞼に
額に、目元に、鼻の頭にも
傷ついた動物達が相手を癒す為に舐めるように
至るところに口付けを落としていく。

くすぐったそうに含み笑いをこぼしながら
エドワードが 受け取っていく。
ロイの謝罪も、想いも全て。

ゆっくりと口の端に落とされた口付けは
段々と、互いが重なってる部分を増やしていく。
優しく啄みながら、重ねていかれる唇は
次第に重ねるだけでは飽き足らなくなったのか、
互いの熱さを、もっと交感できる口内に
場所を変えていく。

ロイは、逸る気持ちを抑えながら
エドワードが 怯えないようにと慎重に進んで
エドワードの感じる部分を丁寧になぞっていく。

上顎の敏感な部分をなぞられて、
エドワードが思わず声を上げてしまう。

「・・う・・んぁあ。」

自分の濡れた声に驚いたように
目を開いたエドワードの目に飛び込んできたのは。
嬉しそうに瞳を揺らしているロイの漆黒の双眸だ。

見られていたと思うと、恥ずかしさも倍増で
思わず背けようとした顔を、
ロイは しっかりと捕まえて逃がさない。

顎を掴まれ開かされた口内を、
さらに奥へと侵入してくるロイの舌は
器用にエドワードの舌を巻き込んでは翻弄する。
溢れる唾液と共に、いつの間にかロイの口内に
引きずり込まれていたエドワードの舌を
甘噛みされると、腰から背筋を這い登る痺れで
意識が霞んでしまう。

「ふぅ・・ぅん。」

鼻から抜けるような甘い声を出して、
ロイに しがみ付くように背中に腕を回してくるエドワードに
ロイは嬉しくなって、巻き込んだ舌を吸い上げる。

途端エドワードが、「くぅ・・・ん」と子犬のような声を上げ、
身体を震わす。
反応を返す身体を、強く抱きしめて
ロイは、飽きることを知らないかのように
情熱的な口付けを繰り返していく。

エドワードは、強すぎる快感に敏感に反応する自分の身体が
どんどんと熱を溜めていくのを
もどかしげに身を捩って、何とか熱を抑えようとする。

『キスが こんだけ感じるなんて、
 知らなかった・・・。』

口付けが、ただの接触ではない事は ロイに教わった。
ロイは エドワードにキスをするのが好きで
小さな触れ合うようなキスから、
互いの熱を分け合うキス・・・、
そして、相手を喰らい尽くしそうな勢いのキス。

全て、全部、ロイが教えてくれた。
何気ない日常の中で繰り返される触れ合いは
二人が別々の人間だからこそ、必要なスキンシップなのだ・・・と
言う事を、ロイはエドワードに触れる事で教え続けてきてくれた。

少しだけ離れた合間に、ハフハフと息継ぎをするエドワードに
『愛しくて仕方がない。』と言う様に瞳を細めて
呼吸さえ奪うように啄んでは、熱心に 口を開けるように強請る。

飽くこと無い情熱的な口付けは、エドワードの身体から
悉く力を奪っていく。
快感に意識が奪われているのを示すように
焦点の定まらない瞳でロイを見つめ返すエドワードは
目じりと頬を紅く染め、薄く開かれた唇は
互いの唾液で、紅く濡れそぼっては妖しくロイを誘う。

キスなど、その先に進む為の通過儀礼だと思っていた。
熱心に施すが、頭の中では どこか冷めた自分がいた。
なのに・・・、
相手がエドワードだと思うと、
愚かしいほど熱中し、身体も頭も キスだけで沸点に達してしまいそうになる。
感じすぎる心が引きずるように、理性は薄れていき
熱が籠もる体は、どんどん興奮を上げていく。
油断をすると、意識まで奪われてしまいそうだ。

「エド・・ワード・・。」

熱を帯びた声が掠れている。
まるで、何かを我慢しているように・・・。

エドワードは、呼びかけに応じて開いた瞳に映る男の表情を見る。
自分同様に興奮で紅く染め、悩ましげに寄せられた眉間と
その表情を裏切るような強い情欲を閃かせる黒の虹彩。

思わず魅入ってしまったエドワードに、焦れた様にロイが
また、名前を呼ぶ。

「エドワード。」

懇願を含ませて呼びかけられた声音から
エドワードは ロイが何を望んでいるのかを悟らせる。

知らず知らずのうちに、唾を飲み込み
エドワードは ゆっくりと身体の力を抜いて
ロイに預けるように凭せ掛けて行く。

ロイは手に落ちてきた身体を嬉しそうに抱きしめると、
胸元に埋められた髪に、礼を返すように何度も口付ける。
そして、エドワードが驚くような素早さで
軽々と抱き上げる。

「ロ、ロイ。」

ロイの急な動きに、慌てて首に腕を回し、戸惑いながら
ロイの名を呼ぶエドワードに、ロイは 安心させるように
啄むだけの口付けを繰り返す。

自分の部屋までの短い距離も焦れたいほど長く思える。
抱き上げた重みは、これが夢なのではなく
真実の事なのだと、ロイは実感する。
自分では落ち着いて行動しているつもりだったが、
逸る気持ちは、少々 乱暴に扉を開けてしまった。
普段なら 絶対しないような、蹴り上げて扉を開けた音は
ロイに苦笑を洩らさせる。
手の中のエドワードも、乱暴なロイの行動に
驚いたように見つめてくる。

『所詮、落ち着くなど無理な事なんだ。』

何度も何度も夢に見てきた。
愛しい人を、いつかは この手に抱きしめれる日が来る事を。
余りに切望しすぎてきたせいか、
今の この状況が、俄かには信じられない位だ。
それほど恋焦がれてきた相手が、今 こうして大人しく自分の腕の中で
待っててくれている・・・。
そう感じると、ますます激しくなる動機が、
薄れる理性を、更に彼方へと押しやっていく。

ゆっくりと慎重に、エドワードをベットに降ろして
ロイは 自分の服を脱ごうと手にかける。




「・・・プッ!」

ロイの様子を じっと眺めているだけだったエドワードが
思わずと言ったように噴出して、クスクスと笑い出す。

「エドワードォ・・・。」
恨めしそうに、渋い顔をみせるロイに
エドワードは、さらに身を捩って笑い出す。

「ゴメン、ゴメン。

 でも、あんたの仕草がおかしくてさ。」

そう言いながら起き上がって、ロイの両手を握り締めてやる。

微かに震えている指は、上手くボタンを外せないらしく
四苦八苦しているロイに、思わず笑いが込み上げてしまったのだ。

多くの艶聞を流してきた男が、
まさか、経験も何もない自分ごときに
こうも、緊張と興奮の無い混ざった様子を見せ付けられては、
エドワードとて、観念するしかない気にさせられる。

エドワードは、握り締めた手を離し
代わりに、ロイの服のボタンを外していってやる。
ロイは、どこか悔しそうに、それでも嬉しさを堪えきれずに
エドワードが 服を脱がせやすいように協力する。

『まるで、母親だよな。』
そんな事を思ったのは、内心だけに留めておく。

1枚しか羽織っていなかった服は、あっと言う間に脱がせ終わる。
お礼にと言う様に、ロイが エドワードのシャツに手をかけてくると
はっと気づいたようにエドワードがロイに静止をかける。

「ちょ、ちょっと待って!」

急なエドワードの狼狽ぶりに
不思議そうに目をやる。

「お、俺、まだ 風呂にも入ってないんだよ!

 だから・・・、ちょっと待てってば。」

ロイは先ほど風呂を使ったばかりだからいいが、
自分は 朝からシャワーさえ浴びていないのだ。
汗ばむ時期には まだ早いが、あまり気持ちいいものではないだろう。
そう考えて静止するように両手を突っぱねているのに
ロイは、なんだそんな事かと言う様な表情を浮かべたかと思うと、
エドワードのシャツを脱がせるのに意識を戻す。

「聞こえてないのかよぉ!

 さ、先に・・・・。」入らせてくれと言う言葉は

シャツを脱がし終わって、口付けてきたロイによって封じられた。

それでも、ジタバタと抵抗を示すエドワードに
ロイは 覆いかぶさりながら、耳元で囁く。

「いいから・・・。
 君は そのままで、いや そのままの方がいい。」

熱い息を耳朶に吹きかけられながら、そんな事を言われれば
エドワードの躊躇いも揺らいでいく。

「で、でも 汚い・・・し。」

消え入りそうな声で、最後の抵抗を伝えてくる様子に
ロイは、エドワードの両側に手をついて
上から エドワードを眺める。

「君に汚いところなんてない。
 
 この髪も。」

言いながら、片手でエドワードの髪を一房掬い上げる。

「この瞳も。

 この頬も、耳たぶも。

 そして、この唇も。」

言いながら、愛おしさを溢れさせた目で見つめ
ロイは ゆっくりと触れていく。

「首筋も、胸も、手も 足も

 どこまでも、見惚れるくらい、君は 本当に綺麗だ。」

うっとりとため息を付きながら、ロイは エドワードに触れていく。

「心の中、魂までも・・・。」

そう続けながら、胸元に熱の籠もる口付けを施す。

そんな睦言に慣れてないエドワードは
真っ赤な顔をして、押し黙るしかなかった。
ロイは、大人しくなったエドワードを抱きしめ
項に 唇を這わす。

「ああっ・・・、君の匂いがするね。」

ロイには、どこまでも甘く自分を誘惑する香りだ。
今は、少し体温が上がっているのか
濃くなった香りが、ロイの心ごと蕩けさせる様に虜にしていく。

逆らいがたい誘惑に、ロイは甘い香りを放つ身体に舌を這わして味わう。
香り同様に甘い肢体は、嘗め尽くすだけでは飽き足らない。
ロイは獣のように、エドワードの身体を甘噛みしては
深い口付けを落として、大輪の華を咲かせるのに熱中する。
その度に、ヒクヒクと反応を返す身体の背を
あやすように撫で上げてやる。

エドワードの状態を示すように、胸の中央で色づく小さな突起は
ポチンと立ち上がっては、せわしなくなる呼吸と一緒に震えている。
ロイが、吸い寄せられるように小さな果実を口に含むと
エドワードのくぐもった声と、一際大きな反応を返してくる。

口に含んで、丹念に周囲を舐めるように舌を動かすと
頭の上で、エドワードが息を吸い込む気配が伝わってくる。
声を上げないように我慢しているエドワードの様子に
ほくそ笑むように、ロイが 果実を齧る。

「・・・あっ、ああぁ!」

途端に、押さえ切れずに飛び出した声に
エドワードの狼狽が伝わってくる。
思わす口を押さえようと動こうとした手を素早く押さえ、
まずます固く尖る先を唇に挟んで、転がすように愛撫してやる。

「やっ・・・あ・・ん

  あぁっん。」

ロイの愛撫に、すぐさま反応を返してくるエドワードの様子に
ロイは煽られるように、加える力を強くしていく。
唇に挟んだ果実を美味しそうに吸い上げ、
もう片方を手のひらで押しつぶすようにすりあげてやる。
互いの違う快感を同時に与えられ、
エドワードの背が、跳ねるようにしなる。

人の手を経験したことのないエドワードにとっては、
ロイが与える快感をやり過ごすのは難しい。
抑える努力を無にするように、次々と上がる嬌声は
自分の喉から出ているとは思えないほど
甘ったるい強請る声音を響かせていく。

強すぎる快感に、目じりに涙を溜めて堪えるエドワードの様子は
凶悪な程艶やに ロイの目に映り、興奮をダイレクトに伝えてくる。
しっとりと汗ばむ身体は、ほの暗い部屋の中で
そこだけが、白く妖しく浮かんでは蠢いている。
気づけば、至るところに紅い大輪の花が
白い肌を蹂躙するように咲き誇り、
その様さえ、ロイの興奮を嫌が上でも押し上げていく。

込み上げてくる唾液を嚥下して、
ロイは からからに渇いた唇を潤すために
舌で舐める。
飢えは、エドワードを抱く事でしか潤せず
抱けば、さらにと要求する飢えに悩まされると言う
無限のループに嵌まり込んだ気持ちにさせられる。

すぐにでもと暴走しそうな身体を、
ギリギリのラインで理性が押さえつけ
ロイは 慎重に下肢に手を這わす。
自分同様、布越しにも伝わる興奮は
相手を気遣うよりも、急く気持ちが大きくなる。
落ち着けと言い聞かせる理性を振り切って、
指は 布を掻い潜って、反応を返すエドワードの分身を直に握り締める。

「はっ!」
エドワードが、息を大きく吐き出す。
湿り気を帯びた、邪魔な布地を取りさらうと
一糸も纏わぬ姿が目に焼きついてくる。

紅潮した頬で潤む瞳に、
せわしく上下する白い肌、
そして、夜露に濡れるような金の茂みからは
エドワードも確かに感じているのだと表すように
立ち上がり始めている分身が、涙を滲ませている。

ロイは、大切な宝物に触れるように
そっと撫でて、滲ませている涙を拭くようにすりあげてやる。

「あっああ!」

人の手などしらないのだろう。
穢れない無垢な身体は、小さな動きにも敏感に感じ入る。
拭いた後から、次々と涙を零していく そこは、
ロイの手で、堅調に存在を示し始める。
感じやすい裏側を筋に沿って、強めに撫で上げてやれば
感極まったような声が、高く響く。
声に煽られるように、せわしなく手を動かし始めると
しとどとなく零している涙が、更に溢れてきて
今では ぐっしょりと濡れそぼっている。

「っつ、あぅ・・・

 ちょっ、ちょっと待って。

 も・・・もう。」

その後の言葉を言い終わらない内に、
先端部分を引っ掻くようにしてやれば、
高らかな声を上げて、エドワードが己を解放する。

「ああ! っあああぁー。」

呆気なくロイの手に追い上げられて、
堪える間もなく、ロイの中に放ってしまう。
人の手で与えられる快感とは、
エドワードの想像を遥かに超えていた。

はぁはぁと息を吐き出していたエドワードが
開放の余韻に浸っていると、
信じられない感触にギョッとさせられる。

「・・・!」
その感触のする方に、恐る恐る視線をやって見れば、
予想どうりの光景に、目の前が暗くなった。

「ちょ、ちょっと・・・、
 な、何やってん・・の・・・。」

呼びかけた声が、思わず震える。

嘘であって欲しかった・・・。
ま、まさか ロイが熱心に自分の分身を口に含んで
さも美味しそうに舐め挙げている・・・なんて。
そんな恐ろしい光景を目にするなら。

エドワードの そんな反応は予想の内だったのか、
ロイは 悪戯を楽しむように、含み笑いをして
くぐもった声で、聞いてくる。

「気持ちよくないかい?」

含まれたまま話されると、
舌の動きが直に響いてくる。
腰から這い上がる 凄まじい感覚に
エドワードの腰が、無意識に揺らめく。

「よ、良くない。
 全然、良くない!

 は、離せよぉー。」

必死に首を振りながら、
ロイを引き剥がそうと手で頭を押しやろうとする。

「本当に?」

そう言いながら、口内一杯を使って締め付けてやると、
途端に上から悲鳴が上がる。

「ひゃっあぁー!」

背を魚のように跳ねさせると、
ロイを引き剥がそうとしていた指の力も弱まって、
逆に縋るように、髪に巻きつけてしまう。

ロイは、搾り取っている蜜を美味しそうに飲み干し、
飲み干せない分は、自分の唾液と混ざって、
流れ落ちるのに任せていく。

手の時も信じられない快感を与えられたが、
今の感覚は、すでに自分の許容範囲を超えている。
もう、頭の中もぐちゃぐちゃで まともな思考が働かない。
身体は、さらに駆け巡る快感で どこもかしこも
痛いほど感覚が敏感になっている。

先ほど、いったばかりと言うのに
すでに、エドワードの身体は 開放を強請って
小刻みに震えてくる。

ロイの舌は自由奔放に動いては、
エドワードの身体を支配していく。
絶頂近くまで押し上げられたかと思うと、
それを押し留めるように刺激を与えるのを引く。

おかげで、エドワードは 押し上げられる感覚と
失墜感との狭間で、もう頭がおかしくなるのではないかと思うほどの
感覚の中で、必死にロイへと懇願の声を上げている自分に
気づきもできない程、混乱している。

「ろ、ロォイー、

 もう、もう無理・・・む・・り・・・。

 だ・・からぁ・・・。」

涙を零しながら、頭を振り
ロイへと懇願を続けるエドワードに
ロイの中の支配欲が酷く満足げに舌なめずりをする。

ゆっくりと、手を後ろに忍ばせて
まだ、固く、綻ぶ事を知らない その場所に
唾液と精液の滑りをかりて、慎重に進入を始める。

妙な場所からの違和感が、
呆けていたエドワードの意識を押し上げてくる。

「えっ・・・、ロ・ロイ・・・?」

不安そうな呼びかけに、ロイは安心させるように
身体を起こして、濡れた揺れる瞳に口付けを落とす。

「大丈夫だから・・・、
 出来るだけ力を抜いて。」

そう囁かれ、熱心に口付けを落とされていくと、
エドワードも、忙しなくなっていた息を
何度か深呼吸しながら、落ち着けていく。

エドワードの身体から、力が抜けていくのを見計らって
ロイは進入させていた指を、更に進めていく。

途端に、眉間に皺を寄せて 異物感を表すエドワードの
気を逸らすために、空いた方の手で下肢への愛撫を再開する。

異物感が快感と取って変わられると、
エドワードの身体が弛緩する。
そして、少しだけ 進入を進める。

気の遠くなるような、ゆっくりとした進みは
それでも、二人の体中に珠のような汗を浮かび上がらせていく。

エドワードの中は、狭くて 熱くて、痛いほ締め付けてくる。
この先の事を想像すると、ロイの分身がさらに熱く、固くなって
自分を主張してくる。
2本目の指が入る頃になると、
ようやく少しだけ馴染んできた場所は、
ロイが 僅かな隙間を使って、内部を探っていく。
伝ってくる露を塗りこめ、少しでも摩擦が減るようにしてやるのも忘れない。

内部を探る指は、妙にリアル感があって、
先ほどまで触れられていただけの時より、
はっきりと ロイの指が意識されてくる。
忘れかけていた羞恥心が頭をもたげてくると、
今の状況は、居ても立ってもおられない気持ちにさせられる。

エドワードとて、男同士の情交が どういう風に行われるかは
知識としてはあったが、実際に経験すると
こんなに恥ずかしい思いに耐えなくてはいけないのかと
困惑するしかない。

「ロ・・イ、なぁ・・

 もう、もういいから・・・さ。」

耐え切れない羞恥心から、エドワードが先を促すように
ロイに声をかけて気持ちを伝えてくる。

「駄目だ。
 もう少し辛抱して。

 で、ないと傷つくのは君自身なんだから。」

ロイとて、早く繋がりたいのは山々だが、
今の状態で急いては、エドワードが どれだけの負担を被るかと
思えば、痛いほど張り詰めいている自身を叱咤してでも
我慢するしかない。

3本目の指を進めれるようになってやっと、
ロイは ギチギチに締め付けられていた内部が緩み、
蠢かせれるようになってくると、
早速、内部を探り始める。

「あっ?  な、なに?」

妙なロイの指の動きに、
緩慢になっていたエドワードが意識を取り戻して
うろたえを見せる。

「もう少し・・・だ。」

ロイは額から流れる汗が、目に染みてくる。

『多分、ここら辺に あるはずだ・・・。』

特に強く触ったわけでもないのに、
エドワードが 驚くような声を上げて
身体を跳ね上げる。

「ひゃあっ・・・! えっええ?」

エドワードを見やると、信じられないように瞳を開いて
今の自分の反応に驚きを示している。

ロイは、ほっと息をつくと
後は、執拗に そのポイントを突き上げていく。

「なっ! や、やめ・・・!

 あっああー!

 ロ、ロイィー  だ、駄目だ。

 そ・・そこ、さわんないで・・・。」

突き上げてくる感覚は、すでに快感と言うよりも
衝撃に近い。
エドワードは、一挙に上がった体温と心音に意識が
一瞬、遠くなる。
強すぎる感覚に、生理的な涙が 溢れ出してきては
視界を霞ませていく。
一旦、萎えていた分身も、今は天をつく勢いで立ち上がっては
瞳と同様の涙を抑えきれずに流し続けている。

ロイは、安堵の微笑を浮かべて
ゆっくりと エドワードに覆いかぶさっていく。
涙を零し続ける瞳が、きつく閉じられている。
ゆっくりと口づけて、瞼をノックしてやると
憂いを含んだ金の瞳が、自分を映す。

ロイは、美しく濡れ光る双眸を うっとりと見つめる。

やっと、自分は 彼の全てを手にする事が出来るんだ。
誰よりも、何を差し置いても
自分の傍に居て欲しいと思った唯一の人間。

美しすぎて、綺麗過ぎて
自分には手を触れるのさえ、恐ろしくなった事も
1度や2度ではない。
それでも、欲しくて、抱きしめたくて
全てをと望み続けてしまう心を抑え切れなくて。

それが、やっと叶う時がきたんだと思うと、
信じもしない神にも運命にも感謝せずにはおれな気持ちになる。

「愛している、エドワード。

 君だけだ、この私をここまで溺れさせてしまう人間は。」

真剣に、そんな赤面な事を言うロイに
エドワードは、からかう気持ちなどおきなくて
頷くと、自分の気持ちも ちゃんと伝えるために
震える唇を開く。

「う・・ん。
 俺も アンタ、ロイだけだ。」

上げ過ぎた嬌声のせいか、やや掠れ気味な声で
でも、しっかりと返してくれたエドワードに
ロイは、堪りかねて 激しい口付けをする。

ロイの口付けは雄弁だ。
彼は いつも、エドワードに多くの物を伝えてくる。
言葉にはしなくても、ロイの口付けは
ちゃんとエドワードに訴えかけてくる。

好きなのだと、
愛しているのだと、
大切なのだと、
欲しいと思っているのだと。

段々と激しくなるキスの合間に
ロイは ゆっくりと準備を済ませた蕾に自分を這入りこませていく。

途端、エドワードの呼吸が止まる。
指とは比べられない質量に、息を詰まらせて衝撃に耐えるしかない。

「・・・くっ。」

ロイも、恐ろしいほど締め付けてくるエドワードの内部に
息を詰めてやり過ごす。

気を抜けば、すぐにでも奪われてしまいそうな
壮絶な快感が、背筋を何度も這い上がる。

漸く呼吸を再開したエドワードが、
苦悶の表情を濃く浮かべる。
それを宥めるように口付けを落としては
想いを言葉にして、惜しみなく告げていく。

衝撃と痛みのせいであろうエドワードの身体が
ガチガチに固くなっているのをあやすように
背を撫でて、落ち着くのを待ってやる。
やっと、衝撃から落ち着きを戻してくると、
大き目の深呼吸をして、何とか 身体の力を抜こうとする。

「済まない・・・大丈夫か?」

心配そうに見つめてくる男に
エドワードは 引き攣りながらも 微笑んで見せる。

痛みに耐えているのは自分だけではない。
目の前の男も、辛い思いをしているのだろう。
歯を食いしばりながら、荒い息を吐き出しては
気を散じている。

エドワードは、なけなしの気力と体力を振り絞って
目の前で絶えている男の頬に手を延ばす。

「だ・・い・じょうぶ・・だから。」

苦しそうな呼吸の合間に、けなげにも笑みを浮かべて
そんな事を伝えてこようとするエドワードの優しさに、
ロイは 眦を熱くする。

出来るだけ負担をかけなうように、
痛みを出来るだけ和らげてやろうと、
エドワードの感じるポイントを愛撫してやる。

熱の籠もる体は、簡単に灯がついて快感を生み出していく。

エドワードが快感を感じると、ロイへの締め付けも緩んでくる。
ロイは、やっと息を継げるようになると、
その隙に、少しづつ奥深くへと腰を進めていく。

全てを収め終わると、ロイは 脱力したように
エドワードの上に倒れこむ。

荒い息をしながら、自分の胸に枝垂れかかってきた男を
エドワードは 愛しそうに髪を梳いてやる。

「全部・・・入ったよ。」

そう言って、嬉しそうに自分を見上げてくるロイに
エドワードも、嬉しそうに頷き返してやる。

「これで・・・、全部 私のものだな。」

確認してくるように、抱きしめるために回された手の中で
エドワードも ロイの想いに答えるように返す。

「・・ん。
 ロイも 俺のものだな。」

エドワードの言葉に、さらに嬉しそうに頬擦りしながら
当然だと返す。

ロイに内部を馴染むまで、
互いに抱きしめあっては、口付けを施し合う。

「大丈夫・・かい?」

少し身体を起こしては、エドワードの様子を伺う。

「う・・・ん。

 なんか、ここら辺が すっごく熱い。

 ロイが居るんだって、感じる・・・。」

自分の腹部に手を当てながら、
エドワードは熱に浮かされたように瞳を潤ませて
熱い吐息を吐き出しながら、そんな事を呟く。

恋焦がれ、やっと手にした愛しい人に
そんな告白を告げられて、我慢できるはずが無い。

ロイは、ここまで我慢できた自分の忍耐力を褒めてやり、
漸く、自分の戒めを解いて開放に向かうように放してやる。

ゆっくりと始まった律動は、次第にテンポを上げていく。
そうなると、エドワードには付いていくのに精一杯で
他に気を回している余裕もなくなる。
正直、痛くないかと言うと  かなり痛い。
が、それ以上に強くなる充足感や、与えられる喜びが
エドワードを満たしていく。


ロイも、ちゃんとエドワードの事もわかっている。
痛みの方が大きいだろう彼のために
反応が鈍っていた分身への愛撫も施してやる。
そして・・・、先ほど見つけたエドワードの内部のポイントを
中心的に突き上げを始めると、
エドワードの反応が変わって行くのを感じる。

「はっ・・あっああー

 あっ・・ああっ!」

断続的に上がり続ける声の感覚が狭まってくるのに比例して
ロイの動きも早くなってくる。

前と後ろからの、信じられない位の快感は
エドワードの思考も、理性も、恥ずかしさも
全てを喰らい尽くして、ただただ 与えられる感覚だけが
彼を支配していく。

虚しくシーツの上を漂っていた腕を
拾い上げられて、首に回されると
もう、それにしがみ付く事でしか
自分を保たせる事もできそうにない。

「ロ、ロイー、

 も、もう ・・・。」

切れ切れの言葉で伝えてくるエドワードに
ロイも 頷きながら返してやる。

「ああ・・・私も もう保たない・・・、

 一緒に・・・いこう。」

永遠に続いて欲しいと願いながらも
すでに、階の天井が見えてくる。
辿り着きたくて、でも 終わりにしたくなくて
ロイは 目の前の身体を ギュッと抱きしめる。

エドワードにも、その思いが伝わったのだろう、
うんうんと何度も頷きながら、
ロイの頭を抱きしめ返してくる。

エドワードの分身を 一際、強くすりあげてやると
ロイは 己自身も、もっとも置く深くに突き上げる。

「あっああー!」
「くっ・・・!」

感極まった長い啼き声を上げると、
エドワードの内部が、開放と同時にロイを誘うように
締め付けてくる。
ロイも、その誘惑に逆らわずに 己を解放する。


真っ白な世界の中、何も見えなくて
何も聞こえない。
けど、傍に寄りそう体温だけが
自分が、相手が そこに居ることを伝えてくる。





脱力でぐったりとしているエドワードに
ロイは、愛しそうに髪を梳いては口付けを繰り返す。

『なんで、こんなに元気なんだよ・・・。』

自分は、もうすでに指1本上げれそうも無いのに、
ロイは 開放の余韻から目覚めると、
せっせとエドワードに触れては、愛しげに言葉を捧げてくる。

そのまま意識を閉じようとしているエドワードに、
ロイは 構って欲しそうに擦り寄ってくる。
この男の意外な甘えたな1面に驚きながら、
今の状況では、少々 鬱惜しい。

邪険に扱うと、後々が大変になるのは
長年の経験で解っている。
だから、遠くなりそうな意識の中
擦り寄り、言葉を捧げてくるのに
億劫ながらも、頷き返してやる。

意識のぼんやりとしているエドワードの様子に
ロイは苦笑をしながら、それでも構うのを止められない。
エドワードが、休みたがっているのは
わかっているのだが、やっと手にした身体を離すのは
惜しくて仕方が無い。

出来れば、何度でも抱きたいと思う。
ロイ自身、エドワードと暮らすようになってから
こちらの方面は、とんとご無沙汰だった。
自分でも 気づかない時間は、エドワードへの飢えを募らせていくばかりで
手にすれば、少しは落ち着くかと思ったのに
逆に執着が強くなってしまう。

それでも、さすがに これ以上の無理は
今のエドワードに強いらない位の理性は働いている。
返される反応が、だんだんと間遠くなっていく相手の様子に
ロイは 名残惜しそうに、頬を撫でながら囁いてやる。

「お休み、エドワード。
 愛してるよ。」

ロイの了承が、微かに意識に響いてくると
エドワードは やっと許された休息の世界に
コトンと落ち込んでいった。

スースーと落ち着いた寝息を上げ始めたエドワードに
ロイは 残念そうに、そして 愛しそうに口付けを落とすと、
浴室の準備をしにベットからおりだす。

綺麗にしてやって、清潔なシーツに横たえてやると、
ロイも その横に潜り込みながら、
信じられない幸福感が襲ってくる。
抱いているときは、無我夢中だったから
本当に こうして手に出来たという実感が
今頃になって湧き出してくる。

自分の傍に抱き寄せた愛しい人を深く抱きしめながら
ロイは 幸せな想いのまま、夢の中に逢いにいく。
きっと、先に待っていてくれている彼が居るだろうから・・・。




[ あとがき ]

はぁ~、長かった・・・。
もう、私にしては 無茶苦茶時間がかかりましたよ、これは。

たいてい、長いもので5~6時間、
ショートなら 2時間程度で上げるんですが、
これは、もう 本当にかかった。
終わった直後に、「終わった~!」と思わず手を叩いた位。

何でこんなにかかったかと言うと、
1つは 実は、この前に第1稿を書いてたんですよ。

でも、もう 全然、スローの二人らしくない!
エロが暴走しちゃったような一稿で、
こりゃー駄目だと、書き直しを始めたんです。
そちらは、アップの予定はありませんが
また、何かの機会がありましたら
このシリーズとは関係ない所で出すかも知れませんが、
多分、出さないと思う・・・余りの恥さで。

これも、大概 恥ずかしいものですが、
どうして、普通のストーリー書くときより
こんなけ、体力・気力とも使うんでしょうか?
苦手だとしみじみ・・・。




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